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小児歯科に関して

 


このページでは小児歯科に関する患者さんの疑問をQ&Aでまとめています

「小児歯科」って?
「乳歯のむし歯」について
「乳歯のむし歯の治療」について
「むし歯の予防」について
「癖」について
「歯並び・噛み合わせ」について
「歯肉炎」について
その他


「小児歯科」って?

Q:一般の歯科と「小児歯科」とどこが違うのですか?
A:最も大きな違いは「成長期にある子供」が対象であることです。
大人と違って子供の体は日々成長変化していきます。子供たちが心身ともに健康に育つためには「口」という器官の健康が大きく影響します。将来いろいろな問題を起こすと思われることをチェックし改善してゆくことが主となります。そのためには定期検診がとても大切です。
 小児歯科での検診はむし歯以外に、歯肉、舌の状態、歯並び噛み合わせ、生え変わり方、顎の発育状況また癖や発音障害などの検査をし、生活習慣に問題があれば相談指導をします。

Q:「小児歯科」は何歳までですか?
A:乳歯が生え変わって全部永久歯になり、その歯列がある程度安定するまでが一応の目安です。
年齢でいいますと大体15歳くらいまででしょうか。ただし歯並びや噛み合わせに問題がある場合などは引き続き観察が必要な場合があります。

Q:一般歯科で泣いたり暴れたりで治療ができない子供でも小児歯科でならできるのでしょうか?
A:機械や器具なども小型のものが揃っていますし、訓練をつんだ専門のスタッフが治療に当たりますのでほとんどの場合可能です。ただ治療内容によっては抑制具を使用して行うケースもあります。

Q:小児歯科認定医って?
A:経験、研修、実績により日本小児歯科学会が認めた小児歯科医です。


「乳歯のむし歯」について

Q:今までどこの検査でもむし歯はないといわれていましたが、三歳児検診でむし歯が四本もあるといわれてショックでした。むし歯ってそんなに早く一斉にできるものなのですか?
A:歯が隙間無くきれいに並んでいるときには、歯と歯の間には食べ物の滓が残りにくくむし歯にもなりにくいのですが三歳くらいから歯と歯の間に隙間ができてきます。この隙間は顎の成長によってできる隙間で、永久歯がきれいに並ぶための大切な隙間なのですが今までより食べ物の滓が残りやすくなります。そのためうっかりしていると歯と歯の間からのむし歯ができてしまいます。一斉にできるのは口の中の条件が同じだからと考えられます。

Q:乳歯は永久歯に比べると虫歯の進行が早いように思うのですが?
A:乳歯と永久歯は形は似ているようですが、次のような違いがあります
  1) 神経が太くて大きい
  2) 神経を取り囲んでいる象牙質やエナメル質が薄くてやわらかい
この違いがむし歯の進行を早くしているのです。子供の定期検診が三ヶ月毎というのもこのような理由からです。

Q:乳歯のむし歯がひどくなると、永久歯に影響が出ると聞きましたが?
A:永久歯は乳歯の真下で頭の部分から作られます。乳歯のむし歯がひどくなり根の周りに炎症が広がった場合には、形成途中の永久歯の頭はまるでおできに囲まれたような状態になります。そのため永久歯が形成不全歯となったり、歯の表面に白い斑点ができたりすることがあります。
 また乳歯を早期に抜いた場合には、将来永久歯の歯並びや噛み合わせに影響が出ることもあります。

Q:「哺乳瓶むし歯」という言葉を聞きますが、どういうことなのでしょうか?
  普通のむし歯とどこが違うのでしょうか?
A:「哺乳瓶むし歯」というのは哺乳瓶を使用することによってできる虫歯のことですが、別に哺乳瓶が悪いわけではありません。哺乳瓶の中身が問題なのです。白湯、お茶、牛乳などは問題ありませんが、ジュースや砂糖を加えた牛乳など甘い飲み物を頻繁に飲ませていますと、赤ちゃんのやわらかい歯はすぐに溶け始めてむし歯になってしまいます。
 「哺乳瓶むし歯」の特徴は、上の前歯が真っ先にやられてくることです。唇で覆われているせいか案外見つけにくいのですが、乳歯の前歯は進行が早いので要注意です。
 できれば1歳のお誕生日くらいからコップに切り替えるようにしたいものです。また母乳でも同じ事が起きますので、特に夜間の授乳には気をつけましょう。

Q:3才の男児ですが、上の前歯一本がだんだん黒ずんできました。別に痛がっている様子はないのですが、むし歯でしょうか?
A:たぶん以前に転んだり、ぶつけたりしたことがあるかと思います。そのときの衝撃で歯の中の神経が損傷を受け感染した場合に起こる現象です。
 損傷の程度により黒ずんでくる時期が異なります。(一ヵ月後だったり一年後だったり)はじめは痛みを感じませんが、歯の中では病気が進行していますので歯肉の腫れや痛みなどが出てくることがあります。
 そのような症状が出てくる前に早めの受診をお勧めします。


「乳歯のむし歯の治療」について

Q:保健所の検診で「進行止めの薬」を塗ってもらうようにいわれましたが、「進行止めの薬」で本当にむし歯の進行を止められるのでしょうか?

A:「進行止めの薬」を塗ることによってある程度むし歯の進行を遅らせたり、止めたりすることは可能です。ただしその効果はごく初期のむし歯に限りますし、定期的に塗り加えることも必要です。またその後の手入れや食生活によってあまり効果の無い場合もあります。
 またむし歯のところは黒く染まりますので、前歯にはあまりお勧めできません。

Q:乳歯の治療は永久歯の治療と違うのですか?
A:「病気を治して元の形に修復し、噛めるようにする」ということでは同じです。ただ永久歯はその名のように一生使う歯ですが、乳歯は時期がくると抜けてしまいます。
 そのため乳歯は「あと何年ぐらい使用する歯か」によって治療の方法や使用する材料なども変わってきます。

Q:歯の治療は何歳くらいから可能ですか?
A:基本的には何歳からでも可能です。
 ただ子供は口が小さく唾液も大人より多いので年齢によっては大人と同じ治療は困難な場合があります。また治療への非協力度(おお暴れ、大泣き)や心理状態なども考慮した上でお母さんの希望などもお聞きしてその子供に応じた治療をすることになります。

Q:「やすらぎ診療」ってなんですか?
A:「やすらぎ診療」はコントロールされた笑気ガスを吸いながらリラックスした状態で治療をする方法です。
意識が無くなるような事はありませんしもちろん子供にも使用できます。(正式には笑気吸入鎮静法と言います。保険適用です)

Q:乳歯にすっぽりかぶせた冠があるのですが、永久歯に生え変わるとき大丈夫なのでしょうか?
A:乳歯の根は時期がくると根の先から溶けはじめます。根が全部解けてしまうと歯の頭の部分がポロリと落ちます。
そのとき冠や詰め物もいっしょに落ちますのであとから出てくる永久歯には影響はありません。

Q:3才の子です。奥歯にむし歯がありますが、痛がらなければ生え変わるまで放っておいていいのでしょうか?
A:痛みの出ないうちに治療することをお勧めします。
 痛みが出てからでは治療も複雑になり時間も回数も増えることになります。
 また奥歯が生え変わるのは、十歳から十一歳ですから今三歳と言うことはあと七八年使わなければいけない大事な歯です。
 下の表は生え変わる時期の標準です。(ただしプラスマイナス2年くらいの個人差はあります)
 下の前歯  :6歳
 上の前歯  :7歳
 上下の奥歯:10歳
 上下の犬歯:11歳
*永久歯が横から出てきているのに、乳歯が抜けない場合には将来歯並びに影響が出たり、隣の歯を虫歯にしたりすることがありますので、早めに抜いてもらいましょう。


「むし歯の予防」について

Q:歯みがきは何歳ぐらいからはじめたらよいのでしょう?
A:歯が生え始めたらはじめましょう。
生え始めのころはガーゼや脱脂綿を湿らせて軽く拭く程度で、少し伸びてきたらゴム製の歯ブラシか指サック形のゴムはブラシでみがいて上げましょう。

Q:親の「あとみがき」は何歳ぐらいまで必要ですか?
A:一般的には「つ」のつく年齢までが理想と言われています。「つ」のつく年齢とは「一つ、二つ、・・・九つ」と言う意味ですが、子供が一人できちんと磨けるようになれば「あとみがき」の必要はありません。きちんとみがけているかどうかは、検診時にチェックしますが、特に子供の場合はむらがありますので、家でも時々覗いてあげてください。

Q:「フッ素」は歯に対してどんな働きをするのですか?
A:「フッ素」は歯のリン酸カルシウムと反応して酸に溶けにくい化合物を作り歯を硬く丈夫にします。
 また細菌の活動を抑える働きがありむし歯の原因となる酸をできにくくします。

Q:「フッ素」は何歳から塗布したらよいのでしょうか?また何歳まで続けたらよいのでしょう?
A:出てきたばかりの歯への塗布からはじめて歯の根が完成するまで、三ヶ月ごとに塗布しつづけるのが最も効果があります。年齢でいいますと生後八ヶ月ごろから十五歳くらいまでとなりますが、年齢によって塗布の方法もいろいろありますし、洗口法もありますので、そのお子さんにあった方法で続けられるとよいと思います。

Q:「フッ素」塗布を中断してしまいましたが?
A:また続けてください。再開はできるだけ早いほうがいいと思います。

Q:歯みがき剤をつけるのを嫌がるのですが?
A:歯の汚れ(歯垢)を落とすのには歯ブラシだけでも充分効果があります。無理につける必要は無いでしょう。ただ歯みがき剤にはフッ素やキシリトール配合の予防効果のあるものもありますので、時期を見て少しずつ使用してみたらどうでしょう。ただ大量につける必要はありません。

Q:キシリトールって何ですか?なぜむし歯の予防になるのですか?
A:キシリトールとは白樺や樫の樹木から生成される天然素材の甘味料です。他の糖と違うのは、酸の産生を抑制する効果があることです。ガムなどに使用されていますが、むし歯予防のためには少なくとも15分間は噛みつづける必要があると言われています。

Q:子供の歯ブラシの選び方を教えてください。
A:その子供によって、口の大きさ、歯の萌出状態、歯並びなどに違いがありますし、年齢によっても変えていかなければなりませんので、歯科医院で選んでもらうのが一番よいと思います。
 一般的には植毛部が細めで小さいもの、毛の硬さは普通で持ちやすいストレートハンドルのものがよいでしょう。

Q:スポーツドリンクが歯にとってよくないと聞きましたが本当ですか?
A:本当です。歯にとって大敵である糖がかなりたくさん含まれている上に液体ですから歯の隅々まで行き渡り歯をあちこちから溶かしてむし歯を作ります。また全身的にも糖分の取りすぎによる害もありますので、特に常飲は避けたいものです。ただ病気で食欲が無かったり、脱水症状には即効性もあり体力の回復には効果がありますので、上手に利用されるとよいと思います。


「癖」について

Q:2歳の子供です。最近下の顎を前に出して反対に噛む癖がついてきました。このまま放っておいて良いのでしょうか?
A:顎の関節は2歳ではまだ未完成の状態ですから、顎の動かし方でいろんな噛み方ができる時期です。自然に治る場合もありますが、3歳を過ぎてもまだ反対に噛んでいるようでしたら、一度診てもらったほうがよいでしょう。

Q:3歳の女児です。「指しゃぶり」がなかなか止められません。このままずっと続けた場合どんな害があるでしょうか?
A:「指しゃぶり」を長く続けていますと「開口(上の前歯が前方に突出して下の歯とかみ合わなくなる状態)」になる恐れがあります。「開口」は永久歯になってから、より顕著になる傾向がありますので将来矯正治療が必要になってくるかもしれません。ただ4歳位までに止められれば、上の前歯は自然にもとの位置に戻り、永久歯への影響も残らなくなるでしょう。

Q:「おしゃぶり」は「指しゃぶり」より歯への影響は無いと聞きましたが本当でしょうか?
A:「おしゃぶり」もあまり長く続けていると「指しゃぶり」と同じことが起こってきます。でも「おしゃぶり」は、ほとんどの子が2歳ぐらいまでに止めますので、将来矯正が必要になるほどの影響は残らないのが利点と言えるでしょう。

Q:「うつ伏せ寝」で育てると頭の形が良くなると言われますが、顔の形への影響は無いのでしょうか?
A:「うつ伏せ寝」で育てられた子供の下顎はやや後退の傾向がみられ、顔の形は、V字形になりやすいと言われています。また、右(左)ばかり下にして寝る癖があると、下顎が左(右)に変位し、「交叉咬合」と呼ばれるずれた噛み合わせになることがあります。いずれにしても成長期にある子供の顎は長期にわたる力に影響を受けやすいので注意が必要です。

Q:7歳の男児です。いつも口を開けたまま寝ているのですが、最近前歯が合わなくなってきました。矯正が必要でしょうか?
A:口を開けて寝る原因はいろいろあります。噛み合せが原因の場合もありますが、耳鼻科の受診も必要かと思われます。

Q:5歳の女児です。最近歯ぎしりがひどくて親も悩まされているのですが?
A:一般には幼児の歯ぎしりは何もしなくても自然に直りますが、あまりひどいと歯が磨り減ったり顎の関節に影響が出ることもあります。精神的なものや疲労が主な原因と考えられますが、咬み合わせを調整することで解消することもあります。またナイトガードと呼ばれる歯ぎしり防止装置をつけて寝る方法もあります。

「歯並び、咬み合わせ」について

Q:歯並びや咬み合わせは遺伝すると聞きましたが?
A:遺伝的要素が関係している場合が多いことは否めません。親子の顔が似ているのは顔を形作っている骨の形が似ているからです。当然上下顎の骨の形も似てきます。同じような形の顎に出てくる歯は同じように並びますので、結果的には親と似た歯並び、咬み合わせになってくるわけです。

Q:矯正は何歳くらいから始めたらよいのでしょう?
A:ケースによって、一概には何歳からとお答えできませんが、将来問題が起こる可能性のある場合には早期から継続しての観察が大切です。乳歯列のうちにはじめたほうが良い場合もありますので最も良い時期を相談されると良いでしょう。

Q:顎を広げる方法があると聞きましたがどんなことをするのでしょうか?
A:顎を広げると言っても手術するわけではありません。小さなねじを埋め込んだ取り外しのできる装置をはめて、そのねじを回して少しずつ顎を広げてゆく方法です。ほとんどの場合夜寝るときから翌朝まではめてもらいます。(幼稚園や学校へははずしていきます)
 本人の苦痛はありませんが、年齢によって広がり方が変わってきますので開始する年齢の見極めが大切です。また広げられる限度がありますので、ある程度までの矯正治療と考えられたほうが良いでしょう。


「歯肉炎」について

Q:学校の歯科検診で歯肉炎があるとの通知をもらいましたが?
A:歯肉炎とは歯肉(歯茎)の病気の一つです。
 軽症の時には歯肉が少し赤みを帯びてぶよぶよした感じがあるだけですが、進行してきますと赤みを増し腫れて歯を磨くと出血してきます。口臭の原因にもなり、放置しておくと歯周病へと移行し将来早期に歯を失うことにもなりかねません。 
 歯肉炎の原因は歯垢です。子供の場合はほとんど歯磨きだけで治癒しますのでできるだけ早く正しい歯みがきを指導してもらい毎日続けさせてください。また生活習慣に問題が無いかもチェックしてみましょう。例えばスポーツ飲料やジュースなどを常飲していないか?やわらかいものばかり食べていないか?歯磨きの時間が短くは無いか?歯肉が傷つくほど乱暴にみがいてはいないか?などなど。

Q:歯石は子供にもつきますか?
A:子供にもつきますが、歯の質や唾液の性状によって個人差がありますし、遺伝的な要素なども関係する場合もあります。いずれにしても特に下の前歯の裏側が一番つきやすいところですので普段から丁寧にみがくようにしましょう。
 またついてしまった歯石は歯ブラシでは取れませんので歯科医院で取ってもらいましょう。歯肉炎の原因にもなります

Q:やわらかいものばかり食べているとなぜ歯肉炎になるのですか?
A:健康な歯肉を保つためには適度な刺激と清潔さが必要です。やわらかい食べ物では噛んだときの刺激も不足ですし、歯の表面や歯肉への自浄作用(汚れを擦り取る働き)もありません。歯肉炎を起こさないためばかりでなく歯を支えている組織を強くするためにも歯ごたえのある食物を食べることは大切なことです。


「その他」

Q:テーブルにぶつけて前歯がすっぽり抜けてしまいました。どうすればよいでしょう?
A:まず出血を止めるためにガーゼか脱脂綿をしっかり噛ませてください。それから抜けた歯を生理食塩水か牛乳につけてすぐに歯科医院へ連れて行ってください。早ければ早いほど再植の成功率が高くなります。

Q:乳歯が抜けて3ヶ月ほどたつのですが永久歯がまだ出てきません。心配ないでしょうか?
A:乳歯は20本、永久歯は28本(親知らずを除いて)と言うのが正常な歯の数ですが、生まれつき数が足りなかったり多かったりすることがあります。乳歯が抜けてもなかなか永久歯が出てこない場合、もしかすると永久歯ができてきていないことも考えられます。レントゲンなどの検査をしてもらったほうが良いでしょう。

Q:学校の検診で[CO]とチェックされた紙をもらってきたのですが?
A:「CO]とは要観察歯という意味です。「ややあやしい」状態なので歯科医師によく診査をしてもらった上で次のどの方法が良いか判断してもらってください。 
 1、歯みがきの指導だけで、定期検診をしていく
 2、溝を埋める処置(シーラント)をして、定期検診をしていく
 3、治療をする

Q:幼稚園の検査でむし歯ゼロと言われて安心していましたら、歯科医院で3本もむし歯が見つかりました。腑に落ちません。
A:幼稚園ばかりでなく集団検診では暗かったり見にくい姿勢だったりと検診のための条件が悪いため見落としがあっても不思議ではありません。特に歯と歯の間のむし歯は大変見つけにくいので、集団検診と歯科医院での検診とを同じに考えないほうがよいでしょう。